N.S.PRO MODUS3シリーズ第3弾『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』誕生までの道のり

「文化の違い。」

日常生活において、この「文化の違い」に接する機会は、どんどん増えている印象です。
どちらが正しいというものはありません。そう、「文化」が違うからです。

もちろんプロゴルファーの感覚や評価にも、「文化の違い」はあって、日本ツアープレイヤーと欧米ツアープレイヤーとの間には、大きな違いが存在します。

新しいシャフトを提案されたときに、最初に気にする部分に、大きな違いがあります。

日本ツアープレイヤーは、まず始めに「スペック」を気にします。
自分が今使用しているシャフトと、これから試そうとしているシャフト。この2つのシャフトスペックにどれだけ違いがあるのか。見た目(シャフトの場合は太さや、スチールシャフトではステップ(段差)の感覚や数などの入り方)にどれだけ違いがあるか。違和感はないか。
自分が使用しているシャフトとあまりにもかけ離れたシャフトは、いくら言葉で「優れたシャフトです」と説明しても、少なくともシーズン中にテストをすることについては難色を示すことが多いです。

逆に、欧米ツアープレイヤーは、今使用しているシャフトに対して新しいシャフトにすることで弾道がどの様に変化するか。これを最も重要視します。
スペックやフィーリングがあまり変わらない、となれば試す意味がない(特性が変わればフィーリングが変わって当たり前)と考えるのが、大半の欧米ツアープレイヤーの特徴です。

どちらが正解なのでしょうか?

どちらも正解で、どちらも間違ってはいないと考えます。
料理や工芸品、どれをとっても繊細に仕上げる、まさに「匠の世界」。日本人の方がフィーリング面で繊細な部分が強いのではないでしょうか。

国内ツアーにおいて、『N.S.PRO MODUS3 TOUR120』や『N.S.PRO MODUS3 TOUR130』は、どちらかというと「異端児」扱いでした。
一般的なツアーシャフトと比べて、スペックも見た目も明らかに異なったからです。でも、欧米ツアーで着々と使用率を伸ばしていた『N.S.PRO MODUS3シリーズ』に興味がないわけがありません。

ここに応えるべく開発されたのが、『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』です。

一般的なツアーシャフトに近いスペックとフィーリングを持ちながら、ツアープロが求める「もう少し」のエッセンスを加えるシャフトづくり。
これが『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』の開発テーマです。

ちなみに、モデル名の『SYSTEM3』。なぜこのシャフトにだけ『SYSTEM』という名前が入っているのでしょうか?

「『3』があるのだから『1』や『2』、場合によってはもっと数字があるはず・・・。」

そう思いますよね?

そうなんです。この『SYSTEM○』というコードネームは、実は国内男子ツアー向けに開発されたプロトタイプのコードネームなんです。

国内男子ツアー向けに開発されたシャフトの中で、3番目に開発されたシャフトが、現在の『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』の原型になっています。
『SYSTEMシリーズ』にどのぐらいの数があるのかは、弊社の試打会等で直接スタッフに聞いてみてください!(※プロトタイプは、あくまでも製品化に向けた試作品ですので、プロ専用というわけではありません。今後市販予定もありません。)

さて、『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』に搭載された「もう少し」

どんな「もう少し」がプロに求められたのでしょうか。

年々伸びてくるトーナメントコースの総ヤーデージ。ウッド類、特にドライバーの重心位置の変化に伴う「直線的なコース攻略」。アイアンにも、「飛んで曲がらない」という要素を取り入れる流れがやってきました。

必要な時には左右/高低のコントロールが可能で、なおかつ通常時は風に負けない強弾道。それでいて飛距離が出ればなお良い。

プロだって考えることは同じです。

これを、今までと出来る限りフィーリングに違和感なく移行したい、という声に応えて開発されたのが、『N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』です。

シャフト特性はトラディショナルな手元調子に仕上げ、ダウンブローでも負けないシャフト先端の強さを装備。シャフト先端と手元に、わずかに剛性感(しっかり感)を持たせることで、打出し角とスピン量をコントロール。それでいて、鋭いフィーリングの持ち主をも納得させる心地良い粘り感を持たせるために新開発したのが、日本シャフト独自の熱処理加工技術『MHT(Multi Heat Treatment)テクノロジー』です。

シャフト各部の材料硬度(いわゆるしなる、しならないの硬さとは異なります)を自在に変化させることの出来るこの画期的な熱処理加工技術で、シャフト特性だけでなくフィーリング面も自在にコントロールする技術を備えることに成功しました。

カーボンシャフト作りにおいては、粘り感や弾き感を持たせるため、シャフト特性だけでなく素材の組合せによってフィーリングの演出をすることがあります。

単一素材で形成されるスチールシャフトは、フィーリングは素材の硬度に影響されるため、フィーリングを変化させることは出来ない。と言われていました。

それを可能にしたのが、日本シャフト独自の『MHTテクノロジー』です。

性能面だけでなく、フィーリングをも自在に操る日本シャフトの設計・製造技術。スチールシャフトの開発限界を日々突破し続けています。

そしていよいよ、ツアーでのトレンドを作る日(自画自賛)がやってくるのです。

次回は、N.S.PRO MODUS3 TOUR105誕生秘話に迫ります。




N.S.PRO MODUS3 TOUR125

日本シャフトHP:http://nipponshaft.co.jp/