想いをカタチに〜『N.S.PRO Zelos』誕生までの道のり

ゴルフの練習が大嫌いです。

プロゴルファーやトップアマがしている「上手になるための練習」って、地道過ぎる。せっかちな私には向いていません。とにかく良いスコアで回れたら良い。1ホールでも人より飛ばせたらそれで良い。「上手い」って言われたい。

典型的なエンジョイゴルファーです。

さぁ、朝イチ迎えるは445ヤードパー4。
ティーショットで見据えるは、300ヤード先のフェアウェイセンター!
セカンドは8番アイアンのコントロールショットか9番アイアンでしっかり振っていくか。ん?このホールは受けグリーンか…となると、フルショットをしてしまうとバックスピンが計算出来ない。よし、セカンドは8番軽めでワンピン手前、そこから上りのバーディパットで幸先良いスタートだ!

・・・妄想です。

現実は?

気持ちばかりが先行し、身体が開いて振り遅れ。いつもの悪い癖。

結果、フェアウェイ右サイドのバンカーにイン。アゴが近い・・・やっとこさ6番アイアンを短めに持つも、厚めに入り過ぎて出ただけ。
なんとかPWでグリーンに乗せるも、3パットでダボ発進・・・

というパターンがほとんど。

それでも2017年の平均スコアは70台をマーク。ベストスコアは69。ベストハーフは31です・・・ニヤリ。

なぜか?

「良いシャフト」を使っているからです。

もちろん『N.S.PRO』は良いシャフトです。ですがここで言う「良いシャフト」というのは、自分に合ったシャフトかどうかです。振りたいように振って、芯に当てられるシャフト=「良いシャフト」を見つける。そうして見つけた道具を信じる。
(ご自身に合うシャフトを使うメリットについては、前回までの記事もあわせてお読み下さい。)

おっと、今日は『N.S.PRO Zelos』のお話をするんでした。

良いスコアで回りたい。
「上手だね」って言われたい。
人よりも飛ばしたい。
オナーじゃないとなんだか気持ちが悪い。
スピンの効くアプローチを打ちたい。
(でも練習は嫌い。めんどくさい。——筆者の場合)

ゴルフに対する、それぞれの熱意と競争心。想い。

こういう気持ちって、ゴルファーならどなたもお持ちだと思うんです。

老若男女問わず。シニアゴルファーだって、女性ゴルファーだって。

いつまでもハツラツとゴルフがしたい。

憧れの〇〇プロみたいに、私もスチールシャフトを使ってみたい。

いつも一緒のあいつに、あの人に、負けたくない。

シニアゴルファーや女性ゴルファーの、ゴルフにかける熱意や競争心の象徴。それが『N.S.PRO Zelos』です。

2014年、「生涯スチール」のキャッチコピーを抱いて、『N.S.PRO Zelos7』が誕生。

当時世界最軽量のアイアン用スチールシャフトは、特に女性ゴルファーからの熱い視線を集めました。

あの頃までは、試打会に女性ゴルファーが日本シャフトを目がけてお越し頂くなんて考えてもいませんでした。

最初はなんだかドキドキ…緊張しながら接客をしたことが記憶に新しいです。

「飛び系スチール」として、一度はスチールを諦めてしまったアクティブなシニアゴルファーや女子プロにも愛され、翌年に『N.S.PRO Zelos8』を発売。

『N.S.PRO Zelos7はすごく打ちやすい。でもまだ軽過ぎる。』そんな女子プロや女性アスリート、男性ゴルファーの声に応えて開発をしたモデルです。

重めのリクエストがあるということは、『7』よりも軽いものが欲しいというリクエストもあるわけで・・・。

これには4年の歳月を要しました。

正確に言うと、『N.S.PRO Zelos7』と並行で開発をしていたので、約6年でしょうか。

『N.S.PRO Zelos』の語源は、「熱意」や「競争心」の象徴と言われるギリシャ神話の神「ゼロス(ゼーロスと呼ぶこともあるみたいです)」に由来します。

シニアゴルファーや女性ゴルファーの、ゴルフにかける「熱意」や「競争心」をカタチにした『N.S.PRO Zelos』シリーズ。

ご自身にとっての「良いシャフト」となり、その想いが叶う一助になれば、との思いで開発をしたシャフト。

次回からは開発秘話をお話しします。

乞うご期待!

N.S.PRO Zelos7

日本シャフトHP:https://nipponshaft.co.jp/

関連記事