【女子ツアーレップに聞く】ヘッドスピード40~43m/sのシャフト選びについて

解説:石橋 良一也
日本シャフト(株)女子ツアー担当

大手ゴルフ量販店、総合ゴルフメーカーを経て、2012年に日本シャフト(株)入社。

ゴルフメーカーでのツアーサポート経験から、クラブヘッドへの造詣も深く、ヘッドの機能とスイング特性の両方を最大限に生かすシャフトフィッティングには定評がある。

自身も競技ゴルファーとしてスコアやゴルフギアへの探究心が旺盛で、プレッシャーのかかる場面で、いかに普段どおりのパフォーマンスを発揮できる状態を整えるかがシャフトセッティングの基本と話す。

一般アマチュアのヘッドスピードや体力は、女子プロゴルファーに近いと言われますが、シャフト選びにおいては、具体的にはどのようなところを参考にするのが良いですか?

確かにヘッドスピードや体力は女子プロゴルファーと一般アマチュアは近いと思います。

しかし一重に「女子プロ」と言っても260y以上飛ばす選手もいれば、飛距離はそれほどでもない選手まで意外と幅広いです。女子プロに共通しているシャフト選びで参考にする点といえばやはりセッティングの重量と硬度のフローです。ドライバーからウェッジまで振りづらくならない範囲で役割を決めてシャフトを選んでいます。たとえばドライバーは飛距離を重視して少し軟らかめ選択しながらアイアンは少し硬めにしてソリッド感を出している等などの細かな調整をしています。

選手のセッティングでクラブに何を求めているのか?といった目線でもう一度見てみると参考になる点があるはず。アマチュアの方もご自分のセッティングで得意なクラブがあると思います。そのクラブを中心にセッティングフローを考えて行くと上手く流れを作ることが出来ると思います。

シャフト選びにおいて、「振り切れる範囲で重いものを選ぶのが良い」と言われますが、「振り切れる範囲」の目安を教えて下さい。

難しい質問ですね・・・

簡単に言うと重いとダフりますし、軽いとトップ気味になる傾向はあると思います。何も考えず振った時に芯を捉えやすいと思えるシャフト重量がまずは基本となります。試打会やショップ等で複数球打てる環境があれば、7~10球連続で打ってもH/Sが落ちないシャフト重量を見つけ、そこから徐々に重くして試すのも良い方法だと思います。

力が入ると、いつもボールがつかまり過ぎて左へのミスが出ます。どの様なシャフトを選んだらいいですか?

僕も出ます(笑)これは持ち球によっても違ってくると思いますが、基本的には手元側が硬めのシャフトを選ばれた方が左には行きづらくなります。ただしシャフト性能そのものを変えてしまうといつも力んで打たなければいけない事になりますので、気に入ったシャフトがあるならば硬度を少し硬めにするなどのライトチューンがお薦めです。

アイアンシャフトとドライバーシャフトの重量差はどのぐらい持たせるのが良いですか?

お使いになる重量帯によって異なります。1Wで40g~50gの軽めをお使いになられる方は20g~30g、1Wで60g~70gの重めをお使いの方は40g~50gの重量差が良いでしょう。これはプロのセッティングが大いに参考になります。女子プロの平均重量差が30g弱、男子プロの平均重量差が約50gです。

ウェッジシャフトはアイアンよりも重くした方が良いですか?

振り感をそろえる為なら重くする必要はないと考えています。
ただしウェッジにはバウンス角がありソールを滑らせる機能がある事でシャフトが軽すぎるとソールが跳ねる感覚が出ると思います。アイアンに軽量シャフト(60g~80g)を使用している方は10g程度重くする調整をお薦めしています。

ユーティリティのシャフト選びに悩んでいます。アイアンと同じシャフトを使用するのが良いのか、ウッドからの流れで選ぶのが良いのか、どちらが良いのでしょうか。

FP値(グース)で考えて行くのが自然です。
ウッド型ユーティリティはリーディングエッジも出っ歯になっており拾いやすくなっていますので先端剛性のあまり高くないウッドの流れの方がうまく行きます。一方グースの付いたアイアン型ユーティリティは少し入射角が上から入る前提の設計が多いので、この場合はアイアンシャフトの流れで考えて行く事をお薦めします。

年々体力が落ちてきていて、アイアンの飛距離低下に悩んでいますが、スチールシャフトを使い続けたいです。お奨めのアイアンシャフトはありますか?

アイアンの飛距離低下の一番の原因はシャフトを撓りきらせてない事にあると思います。
当社製品のZelosシリーズは先調子ながら手元剛性を下げ、全体の撓り量を大きく設計されております。同じような悩みを持たれている方がカーボン製アイアンシャフトから続々とスイッチされているので、是非お試しください。

70g台・80g台のアイアン用スチールシャフトには、750GH・850GHと、Zelosシリーズがあります。どちらを使用すれば良いですか?

ウッドからの流れについては置いといてという前提になりますが、装着するヘッドの機能も大きく関わってきます。オーソドックスなミッドサイズのキャビティアイアンであれば、少し入射角が上から入る設計となっている為、750GHや850GHといった軽量ながらしっかり目のシャフトの方がいいでしょう。一方、サイズが大きめでポケットキャビティのような低重心のヘッドは入射角が緩め(払い打ち)の設計になっておりますのでZelosのような撓り量が多いタイプの方がヘッドに機能を邪魔する事無くスムーズに球を拾い上げる事が出来ると思います。

日本シャフトHP:https://nipponshaft.co.jp/

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