商品企画・広報担当者のイギリス出張記(前編)

しばらくブログ更新が空いてしまいました。ゴメンナサイ・・・。
もう既に「全米プロゴルフ選手権」の週になってしまっていますが、少し時計を巻き戻して記事を書いています。

全英オープン開催コースの中でも最も難しいゴルフコースと言われる「カーヌスティゴルフリンクス」。

2位タイ。

「カーヌスティゴルフリンクス」で開催された今年の第147回『全英オープン』での、”侍ゴルファー”の最高順位です。

地面は硬く、風が強く、コントロールして打ったボールはどこまでも転がってハザードへ。ナイスショットのはずのボールはグリーンからこぼれてしまう。
リンクスコースは、たいてい1番ホールから9番ホールまでほぼ一直線にレイアウトされ、ハーフターンの後に逆向きに戻ってくるようなレイアウトのゴルフコースが多く、風は強くても計算がしやすいです。前半にフォローの風が吹いていれば、折り返しはずっとアゲインスト。

ですがカーヌスティは、円に近いレイアウトで、毎ホール風向きが変化します。これも、選手たちを苦しめる要素のひとつ。

そんなカーヌスティでの戦いは、テレビで観ていても大変面白く、白熱したものでした。

コースの難しさは画面を通じても伝わってきましたが、そのカーヌスティに実際に脚を運んできましたので、そのレポートをお届けします。


日本からはいくつかルートがありますが、今回はお客様のところへも訪問する為に我々が選択したのはヒースロー経由グラスゴー行きの便。

筆者は初の欧州上陸です。

『一日に四季があるかのよう』とか、『朝半袖を着ていたかと思ったら昼にはウィンドブレーカー』が必要とか、そんな事前情報を基にしっかりと準備を行い、来る人生初の渡欧に向けて心を躍らせつつ、それを決して悟られることのないようにコンセントレーションを高めていた土曜日のこと。

昼過ぎに届いた航空会社からの一通のメール。

『使用機材の到着遅れにより出発遅延いたします・・・』


いきなり、動揺・・・。


海外出張慣れした上司の、冷静且つ華麗な采配で、1本早めの便に搭乗し、ヒースローで乗り継ぎを待つことになりました。

身体の大きな欧米人に囲まれて飛行機に揺られることおよそ12時間。
無事にヒースロー国際空港に到着。とても大きな空港です。
(ヒースロー国際空港は、国際線利用者数では2013年まで世界一の空港だったとのこと)
この時点で、グラスゴーまでの乗り継ぎ待ち時間は6時間。長いです・・・。

ここでも海外出張に慣れている、慣れていないの差が出ます。

筆者は乗り継ぎの案内看板に従って、無事に乗り継ぎ便の出発するターミナルへ移動。

ところが、待てど暮らせど上司がやってこない・・・。

なんと、一旦ターミナルの外へ出て、イギリスの新鮮な空気を吸っていたのです。

そんなこんなありながら、せっかくやってきた欧州です。
まずは空港の中を散策・・・・・。

いくら大きい空港とは言え、時間ってそんなに潰せるものではありません。
目的地に到着してもいないのにお土産を買う気にもならず。

長時間のフライト直後であったこともあり、そこまで食欲もありません。

ボーっとベンチに腰掛けながら、今から向かうカーヌスティやロンドンの街並みに思いを馳せ・・・ようやく4時間が経過した頃、グラスゴー行きの便の遅延が発覚。

結局1時間遅れ、ヒースローに着いてからおよそ7時間後にグラスゴーに向けて飛び立つのでした。

ようやくたどり着いたグラスゴー。
到着してから知ったことですが、ヨーロッパは日が長い。
滞在中は22時近くまで、まるで昼間のような明るさが続きました。
とはいえさすがにグラスゴーも、もうほとんど真っ暗です。

乗り継ぎの疲労もあって、到着初日は結局グラスゴーの町並みを楽しむ余裕もなく、宿近くのファストフード店でチーズバーガーとポテトを食べ、早々にベッドインしました。

ファストフードの味はどこへ行っても同じ味。ある意味安心出来る味です。

翌日はお客様のところを回り、いよいよダンディーという街へ移動です。

ダンディーは、スコットランドで4番目の都市ですが、人口は16万人程度と、あまり大きな街ではありません。

しかしヨーロッパ、街並みがとてもキレイ。

そしてついに・・・

やって参りました。

カーヌスティゴルフリンクス。

第一印象は、「どのグリーンがどのホールのグリーンなのか全く分からない・・・」でした。

練習日で人もまばらだったかもしれませんが、日本のゴルフ場を見慣れている筆者にとって、リンクスコースのレイアウトはまさに絶句モノ。

ティーグラウンドのホール看板に立ち、事前に入手していたコースガイドを片手にホール全体を見渡してみても、そこにあるはずのグリーンがない。

そんなコースレイアウトに衝撃を受けました。

それよりもさらに強く衝撃を受けたのが、地面の硬さ。

この辺りはしばらく雨が降っておらず、地面はカチカチ。芝もまばらな状態でした。

フェアウェイ全体が、冬場のベアグランドのよう。

そして硬さは、ゴルフ練習場のスタンスマット(黒いゴムのタイプ)さながらにカチカチです。

試しにゴルフボールを肩の高さから落としてみると・・・。
「カツーン!」という音と共に腰の高さあたりまでボールが跳ね返ってきます。

とある選手が、「グリーンの方がフェアウェイよりも柔らかいよ」と言ったとか。

400ヤード飛んだとか、ボールが止まらずに転がって、300ヤード以上先の川に入ってしまったとか、ありえない話ではありません。

さておき、数ホール歩きながら、ギャラリーさながらトッププロの練習ランドを見学。

どの選手もゆるやかなダウンブローで、きれいにボールを捉えていたそのインパクト音が非常に心地良かったです。

おや・・・。

とある超有名人気トップ選手が練習ラウンドをスタートするところに遭遇です。

およそ100ヤードほど離れた場所で、ティーグランドを見ていました。

4名1組でスタートをしていきましたが、その選手のインパクト音だけ、ケタ違いに重く響いてきました。

こんなのも、メジャー大会の練習日ならではの楽しみ方なのでしょうか。 ⛳

後編は8/10(金)公開予定です。

日本シャフトHP:https://nipponshaft.co.jp/

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