日本シャフト社員のこだわりクラブセッティング④

ゴルフ(シャフト)の専門家である以前に、単なるゴルフ大好き人間が真剣に選びぬいた14本のパートナーたち。

第4弾は、開発者の登場です。『N.S.PRO 950GH』『N.S.PRO MODUS3』『N.S.PRO Regio Formula』を生み出した日本シャフトが誇る頭脳集団。開発ストーリーなども含んだ、違った意味で思い入れの強いクラブセッティングは、興味深いものがあります。今回は「アベレージゴルファー」代表のクラブセッティングをご紹介。是非参考にしてみて下さい。

プロフィール
A.I.
開発課長
入社以来一貫してシャフト開発に従事。北海道出身で色白。物静かで感情を表に出すことがなく、温厚なキャラクターであるが、いざ開発となると話は別。数多の引き出しから、普段の紳士然としたもの静かな語り口からは想像も出来ないような、商品企画や営業のリクエストを一枚も二枚も上回る提案を返してくる、元・走り屋。見た目と仕事のクオリティが良い意味で全く一致せず、絶対に・・・怒らせたら怖い(はず)。
社内でシャフトを作らせたら右に出るものはいないというほどの引き出しを持ちながら、ゴルフスタイル、飛距離も比較的おとなしめ。本人は深く、深く悩んでいる模様。(結構真剣にフルスイングをしているのですが・・・)

シャフトセッティング

1W(10°) = SHUTTLE LV501純正 (R) (2012)
4W(18°) = MJ ROYAL-VQ 純正 (R2) (2007)
7W(22°) = PROTOTYPE (R)
9W(27°) = PROTOTYPE (R)
アイアン = N.S.PRO PROTOTYPE(R) (850HT) (#6=29°~PW=45°)
ウェッジN.S.PRO MODUS³ WEDGE 115

クラブセッティングのこだわりポイント

なによりも、自分で設計したシャフトで固めることが基本です!

ゴルフの腕前はともかくとして、出来る限り高級なクラブ(高級感のあるもの)をセッティングするのが基本です。なけなしの小遣いは全てここに飛んでいってしまいますが、飛距離やスコアではなく、クラブで優越感を得たいです。
そんなわけで、フルセット丸ごとを買い換えるほどの資金力がないため、モデルに統一感が出せないのが玉に瑕ですが、そこは開発者のこだわ。ロフトやシャフトの硬さの流れはかなり気にしています。モデルの古いものは同じRでも設定が硬めの傾向にあるので、ひとつ柔らかめにするなどして対応をしています。

ドライバーのこだわりポイント

スライスに悩んでいるので、スライス撲滅はクラブに頼っています。つかまりが良く、優しく打てて高級感のあるクラブを選んでいます。
長めの46.5インチで、バランスのとれた純正仕様のまま使用しています。クラブ長は少し長めですが、シャフトにクセがなく全体がスムーズにしなるので、問題なく打てます。このクラブにしてから右への曲がりが格段に減りました。
ドライバー選びでは、打って心地よい音というのも選択時のポイントです。心地よい音と共に球が飛んでいけば、飛距離がイマイチでも気持ち良くプレイができます。

アイアンのこだわりポイント

アイアンには長く『N.S.PRO 950GH』を使用していましたが、重く感じてきましたので、約10g軽量化した試作品(開発品)に変更しました。
『N.S.PRO 850GH』もありますが、ボールの上がりづらさに悩んでいましたので、高弾道タイプのシャフトである、85gの高弾道タイプ(開発品)にしました。今ではノーマルロフトの分類になりますが、購入当時はストロングロフトであったこともあり、高弾道系のシャフトにしました。大きめのポケットキャビティで、多少芯を外してもぶれずにやさしく打てるところが気に入っています。
ヘッドもシャフトもなかなか変えられず約7年使い続けており、振りやすく、今のところは不満もありません。
この開発品を改良したシャフトは、某メーカー様の純正シャフトとしてご採用頂いているんです。
ですが、次にアイアンを変えるときには、さらにボールが上がりやすく飛距離も出やすい『N.S.PRO Zelos8』に変えようと思っています。

ウェッジのこだわりポイント

これも自ら設計をした『N.S.PRO MODUS³ WEDGE』を使用しています。重量は「115」です。
アイアンの重量マッチングからするともう少し軽めの方が良いのですが、あまり力のないタイプなので、バンカーやラフからのアプローチで脱出に苦戦することがあります。敢えてシャフトを重めにすることで、クラブの重みでハザードから脱出出来る工夫をしています。
以前は、雑誌の記事に影響を受け、ウェッジ3本(50°/54°/58°)使いにしていました。しかし、使い分けが上手くいかず、現在は2本(52°/58°)にしています。
ウェッジ専用シャフトとして開発をした『N.S.PRO MODUS³ WEDGE』ですが、ツアープロやツアーレップのフィードバックを基にして、開発時にボールの上がり方やスピンのかかり方など、細かくイメージを頭に描きながら作った思い入れの強いモデル一つですので、このシャフトが私のクラブセッティングで一番欠かせないシャフトかもしれません。

解説

開発者を差し置いてシャフトのことを語るのは気が引けますね・・・。ですので今回はクラブセッティング全体の解説をしたいと思います。最も長いFWのロフトが18°で、その下が22°、27°と続き、アイアンは6番からのセッティング。ヘッドスピードが速くない方は、打出し角を作りづらい(ボールが上がりづらい)傾向にありますので、無理のないロフトセッティングを採用している点は是非参考にして頂きたいと思います。

ウッド類は純正シャフトを使用していますが、純正シャフトとカスタムシャフトを使用するのとは、それぞれにメリットとデメリットがあります。目的やお悩みでご検討頂くのが良いかと思います。

純正シャフトはなんだか通っぽくないですか?取敢えずくっついているだけ?
そんなことないですよ。クラブメーカーはクラブとしての性能を十分に発揮できるヘッド、シャフト、グリップの開発、選定を行っています。ですので、まずは純正スペックをお試し頂くのが良いと思います。その上で、弾道が高過ぎる、左右にばらついてしまうなどの症状があれば、カスタムシャフトの検討をするのが良いでしょう。純正シャフトと比べるとカスタムシャフトは、しっかりした(硬め)仕様が多いです。クラブスピードや技量によっては、シャフト特性が活かしきれず逆効果になってしまう可能性があります。まずは純正仕様でお試しを頂いて、そのクラブの特性やクセを頭に入れた上で、打ちたい球筋やご自身のクセに合わせたシャフト選びをして頂くと、ベストマッチのクラブを見つけやすいと思います。
愛用シャフトが決まっていれば、ご自身とヘッドとの相性を判断するのは簡単ですが、そうでない場合には、ヘッド特性とシャフト特性の両方を加味しないといけません。最新ヘッドに流行のシャフトにすれば飛ぶようになるかというとそうでもない、というのがシャフト(クラブ)選びの難しいところ。同時に、それがシャフト(クラブ)選びの面白さでもありますね。

日本シャフトHP:https://nipponshaft.co.jp/

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